代表 篠塚が執筆したコラムです。
緊張しすぎて疲れてしまう。そんな方は是非、ご一読ください。
コラムでは、鎮静系の神経伝達物質「GABA」や、GABAを増やす作用のあるテアニンについて書いています。
分子栄養学を学んでいる方はピンと来たかも知れませんね。そう、あの代謝図が浮かんだら一人前(笑)
以前にビタミンB群セミナーで使ったスライド
グルタミンから作られるのがGABA、その時にビタミンB6が必要でしたね。
グルタミンはたんぱく質に多く含まれるアミノ酸で、小腸上皮細胞のエネルギーとしてつかわれたり、血糖値が下がった時に糖に変わって使われたりします。
グルタミン酸はうま味調味料や食品添加物なんかに多くふくまれます。このグルタミン酸には脳を興奮させる作用があります。
(良く聞かれますがグルタミンとグルタミン酸は違います)
そして、グルタミン酸がGABAに代謝されると、今度は逆に脳をリラックスさせます。(GABAの作用)
GABAにはほかにも、雑音の中から必要な音を聞き分けるという働きもあります。
だから私たちは、騒がしい場所でも誰かの声を聞くことができるのですね。
この代謝がスムーズなら、脳の鎮静と 興奮の バランスがとれるわけですが
例えば、B6の不足があると グルタミン酸→GABAへの変換が滞り グルタミン酸が増えてしまいます。
また、この グルタミン酸→GABAへの変換を担当している酵素が「GAD酵素」なのですが
発達障害や自閉症では、この酵素をつくる遺伝子に変異があることが多いので、グルタミン酸をGABAに変換しにくく、グルタミン酸が体内に多くなりやすくなります。
これによって、脳の興奮系が優位になるため、小さな音に敏感だったり、興奮しやすい、会話が頭に入らない、といった症状がおこります。
ですから、栄養療法ではそのような方にはうま味調味料や食品添加物を控えるように、と指導されるわけです。
グルタミン酸が体に悪いわけでなないのですが、とり過ぎるとここら辺に弊害がでるわけですね。
余談ですが、パニック障害などで出される「デパス」という薬がありますが、あれもGABA増やす作用があります。
つまりパニック発作が出やすい方は、この代謝がうまくいかない原因があるかもしれません。
コラムから話が派生しましたが、たまにはブログを書こうと思いました。
LINEではセミナー情報を配信しています。